2012年1月7日土曜日

原因が様々な甲状腺機能低下症

<p>甲状腺機能低下症を早期に発見できるかどうかは、診療所の総合診療医や病院の各科専門医師がこの病気を適切に疑えるかどうかにあります。甲状腺の検査は一般の血液検査に含まれていません。人間ドックでもオプションの検査になります。ですから医師が疑ってTSHなどの測定を行わない限り、発見はできません。</p>
<p>甲状腺機能低下症の原因には橋本病やヨードの過剰摂取以外にもさまざまなものがあります。たとえばバセドウ病や腫瘍の治療で甲状腺の機能が失われた場合などです。食道がんや咽頭がんなどで頚部に放射線治療を受けた後も、しばらくしてから低下症が起こることがあります。</p>
<p>また、肝炎のインターフェロン治療や、不整脈の薬でヨードが多く含まれる塩酸アミオダロンの服用で発症するケースもあります。閉経前の乳がんの治療に「GnRHアナログ」というホルモン剤を使った人にも見られます。こうした背景から、さまざまな診療科の医師がこの病気のことを知っている必要があります。</p>
<p>一方、甲状腺専門医でもこの病気を見逃すこともあります。不調の原因がわからず、改善されない場合、患者さんのほうから甲状腺の検査を申し出てみるのもよいとされています。なお、検査でTSHが正常値を少しでも超えていたら専門医を受信することが重要です。軽い低下症のほうか、かえって治療の判断が難しいこともあるからです。</p>